聖書のお話 「報いて下さる神様」

●マタイ6:6

あなたは、祈るときには自分の奥まった部屋に入りなさい。そして、戸をしめて、隠れた所におられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださいます。

 

アブラハム、イサク、ヤコブ、モーセ、サムエル、ダビデ・・・・神様によって用いられ、家族や民を助け導いてきた人物は皆祈りの中で、神様からの知恵や導き、そして驚くべき助けが与えられてきた。

それゆえ聖書は様々なところで、祈りの重要性とともに、「祈る」ようにと繰り返し教えている。又、他ならぬ主イエス様自身も祈ることをことのほか大切にされておられた。(朝早く/マルコ1:45、徹夜で/マルコ14:32)

それほど「祈り」の働きが重要であるにもかかわらず、ごくわずかな例をのぞき多くの場合、祈る者に皆の注目が集まる事や感謝が寄せられる事は少ないであろう。何故なら「祈り」の働きは、多くの場合、周りの人からは「隠れたところ」でなさる働きだからである。人目につかない働きだからこそ、周りの人に分かって欲しくて、「私はこんなに祈っている」という事を人前で見せたくなる誘惑に私達はかられる。

しかし、人目に隠れた祈りの働きを、他の誰もが知らなかったとしても、父なる神様ご自身が覚えて下さり報いて下さると約束されている。

私達は、神様の恵みが、私達の家族、教会、職場、地域の人々に解き放たれていくように、日ごとに祈る者となろう。そして、隠れたところで見ておられる父なる神様ご自身から私達も豊かな報いを得るものとなろう。